10年前の私へ。
3月11日。きっと私の人生で一番色濃く残っている日だと思う。
この日に何をしようか。
私は、学部時代の卒業制作を震災からの復興をテーマにしている。当時は「私には考える責任がある」なんて、思い込みかもわからない正義感で考えていた。
2年前の自分はそれが正解、と思い込んでいた。
しかし、現在思うことは、果たして押し付けではないのだろうか、という疑問。
自分のアンチが居るとするならば、それは自分自身だ。どんどん矛盾に気づく。これはこれとして、新たな答えを今の段階で出したい。そうだ、これを修士で考えてみようか。正直もう見たくない。そろそろあの日から抜け出してもいいのではないだろうか。
よくテレビ番組で、「あの日、あのとき」などと特集番組が行われている。
私はそれを一度も見たことがない。興味がないわけではない。
ただ、10年も経ったのだ。
中学2年生だった私も、24歳。何なら、もうすぐ25歳。
語り継ぐことはもちろん大切。教訓をして、残し、伝えなければ。
ああ、どうしたら良いのだろうか。
そんなことをぐるぐると考えながら、
いつもと同じ、一日を過ごせる幸せを噛みしめる。
10年前の私、頑張ったね、怖かったね。
と彼女を抱きしめてあげたい。
だから、今日は当時聴いていた音楽を聴き、自分と向き合う日にしようじゃないか。